日経平均株価について

いよいよ、日経平均株価が4万円に近づいてきました。

今年から積立NISAも制度改正があり、投資を行うには恵まれた環境になりました。

また、手数料の安い投資信託も開発され素人でも資産形成を行うことが容易になりました。

今年から本格的に投資を始めようとする方も既に投行っている方も投資戦略は制度改正があったからといって容易に変えるべきではないと思います。

例えば、日本株のパフォーマンスが今年強いので、日本株への投資額を増やしたいと思う方もいるかもしれませんが、何故今日本株が上がっているのかよく考えてから投資をした方がよいと思います。

外国人が割安な日本株を買っている事実はあるかと思いますが、この爆上げの原因は、AIブームなのではないでしょうか。(日本の賃上げや物価上昇がこれから先何十年も継続すると思う方は日本株を沢山購入してください。)

そして、AIブームの中心は米国にあります。

日本に台湾の半導体工場が進出したり、北海道に日本資本の半導体工場ができたり、また、日本企業が得意とする後工程に強みのある会社が存在しているのも事実ですが、米国のGAFAなどに比べると時価総額が比べ物になりません。

日本におけるこうしたにわかな盛り上がりが起きた原因は、台湾有事が起きた時に、中国が台湾の半導体のファウンドリを乗っ取る危険があり、米国が自国におけるサプライチェーンを分断されると困るため、日本にも代替できる施設を作っておきたいからではないかと思います。

米国は半導体設計(ファブレス)は得意とするところですが、ファウンドリは自国内にないので、代替施設を作っておく必要があり、その役割を日本に担って欲しいので、日本の自国内の開発にも友好的です。

しかし、アメリカで保護主義が進み、ファウンドリも多少コストがかかっても自国内で建設する方向に転換すれば、今のように日本での開発が進むかどうかは疑問です。

特にアメリカの大統領選挙が今年あるので、トランプが選ばれれば全く状況が変化する可能性があります。

日本人として、日本の半導体産業には期待したいし、米国次第であるなどと考えたくないですが、自分の大切な資産を投資する対象をどこにすべきかは、よく考えるべきだと思います。

そして何より投資戦略は変えるべきでない理由もここにあります。